居抜き物件売却のメリットとは?

今日は不動産の中でも需要が供給より大きく上回っている居抜き店舗市場について考察していきます。

居抜き物件とは何でしょうか。まずはそれについて説明したいと思います。
居抜き物件とは、前に入っていたテナントの内装、設備、家具、什器といったものががそのまま残されている状態の物件のことをいいます。
そのため、居抜き物件をそのまま買ってすぐにお店して開業できるので買う方はお得です。
では逆に、自分の店舗を居抜きで物件売却する場合、何かお得なことはあるのでしょうか。売却するなら少しでもお得に、損は少なく売りたいですよね。実は、3つのメリットがあるのです。

【居抜き物件売却のメリット】

・引き渡し日の直前まで営業できる
・造作売却代金が入る可能性がある(新しく、高額な設備であれば売却できる可能性が高い)

居抜き物件売却の圧倒的メリットはこの2つであることに間違いありません。
お店を売るのに余計なお金はかけたくはありません。ただでさえ赤字で苦しいのに、お店売却のために更に赤字を重ねるなんて辛いにも程があります。
しかし上記2つのことにより、店舗売却の時の費用と時間を減らすことが可能となります。なぜそうなるのか、理由はこれから説明したいと思います。

①原状回復費用がかからない

1つ目の大きなメリットは、原状回復費用がかからないことだと言えます。
原状回復義務とは、建物賃貸契約が終了した時に、契約によっては借りたままの状態に戻して返さなければならない義務のことをいいます。
しかし、居抜きの場合は別です。実は内装設備ごとの売却となるので、これらの費用がかからず出費を抑えることができるのです。
例えば、赤字の店舗が閉店するとしましょう。普通なら退店資金とお店を元に戻すための原状回復費用が更なる負担となりますが、これを居抜きで売却に変更します。
すると、原状回復費用がかからないので、出費は最低限の退店資金で済むのです。

②引き渡し直前まで営業ができる

次に説明するメリットは、引き渡し直前まで営業を継続できる、ということについてです。
原状回復をするためには必ず解体工事を行います。工事をする為には、予告期間と工事期間が必要となるので、その間は営業が行えません。
しかし、お店は、工事を行っている収入のない状態でも家賃を払い続けなければなりません。
居抜き物件を売却する場合はどうなるのでしょうか。
お店をそのまま売却するので、解体工事を行う必要がありません。お店を使えない無駄な期間と家賃を払うという出費がを発生しないのです。

③造作売却代金が入る可能性

最後に説明するのは、造作売却代金が入る可能性についてです。
造作売却代金とは、店内にある設備を売却した時の売上のことです。希望者がいる場合には、そのまま使用できる厨房やカウンターなどの設備を買い取ってもらいます。
売却金額は内装や設備の状態によってまちまちですが、もし条件が合致することがあればかなりの高額で引き取ってもらうことも可能となります。
ただし、中古の設備となりますので、価格が付くもの、付かないものの判断は素人には難しいです。
居抜き物件の売却についてはやはり専門家の査定が必要になります。

・まとめ

ここまでに居抜き物件で売却するメリットを3つ挙げてきました。原状回復費用がない分、出費がかなり抑えられてメリットだらけだと思います。
居抜き物件での売却は無理だ、原状復帰の契約を結んでいる、という場合でも安心して下さい。
交渉次第では、居抜き物件で売却できる可能性があります。
なぜなら、物件オーナーにっても居抜き物件売却は得であることも多いからです。例えば、物件に空室期間が発生しないため賃貸収入が途切れないことはメリットの1つです。
しかし、居抜き物件売却がいくらメリットがあるとしても、オーナーとの契約変更の交渉や、物件を買ってくれる人を探すのに難航することもあります。
居抜き物件売却を個人の力で全て行うのには、限界があります。スムーズにかつお得に行う為にも、経験があり居抜き物件売却について詳しい専門の業者に頼むことをお勧めします。

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